こんにちは。キャットフードマイスターの「mika」です。
『猫の病気に合わせて様々な種類が販売されている食事療法食”スペシフィック”』
今回はそんなキャットフード「スペシフィック」を格付けします。成分や原材料、口コミから本当に病気が改善されるのか徹底調査します。
インターベットから販売されている「スペシフィック」って?
商品名 | スペシフィック(FCD 低phメンテナンス) |
---|---|
種類 | 猫用療法食/ドライフード |
参考価格(税抜) | 2,181円(単品購入時/amazon参考価格) |
対応猫種/年齢 | 全猫種用/成猫用 |
内容量 | 1.2kg |
生産国 | デンマーク |
備考 | ドライ・ウェットの2種類があります。 |
主な特徴は以下の「3つ」です。
- 尿石症に配慮
- 健康な腎臓に配慮
- 特発性膀胱炎にも配慮
尿石症の原因である、リンとマグネシウムの量を調節することによって尿路結石の形成を抑えます。皮膚や被毛に良い効果があるとされている、オメガ脂肪酸を使用しているので特発性膀胱炎にも配慮がされています。
スペシフィックの対応年齢は・・・・一応「成猫」としましたが、公式では具体的な対応年齢が書かれていなかったので「成猫」とさせていただきました。
原材料と成分を徹底分析!
下部尿路に配慮して作られているようですが、実際に「原材料と成分」を確認してみましょう。原材料と成分で、危険だと判断したものは赤色で表示しています。
まずは原材料からチェック!
トウモロコシ蛋白、動物性油脂(豚および牛)、トウモロコシ、魚粉、小麦、ジャガイモ蛋白、卵、ミネラル類(Ca, P, K, Na, Cl, Fe, Cu, Mn, Zn, I, Se)、砂糖、米、 蛋白加水分解物(鶏および七面鳥)、バターミルクパウダー、粉末セルロース、メチオニン、サイリウム種皮、ビタミン類(VA,VB1, VB2, VB6, VB12, ナイアシン, パントテン酸, ビオチン, VC, VD3, VE, VK, コリン)、タウリン、ヒマワリ油、酸化防止剤:BHT、BHA、没食子酸プロピル
次に保証成分をチェック!
粗タンパク質:32.8、粗脂肪:23.0、炭水化物:31.0、粗繊維:1.5、カルシウム:0.70、リン:0.61、マグネシウム0.060 ナトリウム:0.38、 オメガ-3脂肪酸:0.57、水分8.5 エネルギー:455kcal
安全なキャットフードを選ぶ『6つの条件』
原材料と成分は当サイトで推奨している「6つの条件」をクリアしているのか検証してみましょう。
1.添加物(保存料・調味料・着色料)なしの100%無添加なのか?
使用している酸化防止剤は「BHA・BHT」と「没食子酸プロピル」でした。BHA・BHTは長期に渡って摂取し続けるとガンになる可能性があります。没食子酸プロピルは変異原性や染色体異常など重大な病気を引き起こすかもしれません。
2.主原料は肉類or魚類?品質はいかが?
使用している肉類・魚類は「魚粉」と「蛋白加水分解物」でした。蛋白加水分解物は使用している動物が記載されているので問題ありません。しかし含まれている量が非常に少ないです。
魚粉は何の魚を使っているのか分かりません。アレルギー源の可能性があり、品質に不安が残ります。
主原料の栄養価は高い?肥満猫のダイエットにもおすすめ?
主原料に穀類が来ています。猫は肉食動物なので栄養価にあまり期待できません。カロリーは「455カロリー」と、かなり高めになっています。そのためダイエットには向いていません。むしろ肥満になる可能性のほうが高いと思われます。
3.「穀物類」への対応は?
使用している穀類は「トウモロコシ蛋白、トウモロコシ、小麦、米」でした。トウモロコシと小麦はアレルギーを引き起こしやすく注意が必要です。また主原料になるほど、多く使われているので発症する可能性がかなり高いといえます。
猫がなりやすい病気(尿路結石・ヘアボール)などの対策は?
特徴でも紹介しましたが「尿石症」や「突発性膀胱炎」など、下部尿路の病気への対策がされています。また長期的に食べることを考えて、腎臓の負担軽減も配慮されています。
4.良質な油(脂肪分)を使用しているか?
使用している油は「動物性油脂」と「ヒマワリ油」でした。品質の良いヒマワリ油は含まれている量が非常に少なく残念です。
動物性油脂は使用している動物は記載されています。しかし事故死した動物や病死した動物の油を使っている可能性があり、品質に不安があります。
5.手作り食と同じ高品質な原材料(ヒューマングレード)の使用は?
公式サイトを確認してみたところ、原材料にこだわっているようでした。しかし、ヒューマングレードの原材料を使っているとは記載されていませんでした。こだわってはいるようですが、品質は高いといえません。
6.「製造前の品質チェック」は行っているか?
公式サイトを確認してみました。残念ながら工場についての記載がありませんでした。また製造前の品質チェックについても記載がありませんでした。どちらもできていないと判断します。
【結論】スペシフィックを格付けしてみた結果・・・
それではキャットフード「スペシフィック」の総合評価を発表しましょう。今までの評価が一目でわかるようにこちらの表をご覧ください↓
【条件】 | 【A~Eの5段階評価】 |
---|---|
添加物(無添加) | E |
主原料の品質(栄養価) | E |
穀物対策(病気予防) | D |
油(脂肪分) | E |
ヒューマングレード | E |
製造前チェック(安全性) | E |
その総合評価はずばり・・・
総合評価:E
(A~Eの5段階評価)
キャットフード「スペシフィック」を総合評価してみた結果「E」だということがわかりました。下部尿路への配慮はされています。しかし他の原材料への配慮は出来ていなかったなと思いました。
特に私が気になったのは、猫ちゃんにとって重要な肉類と魚類が非常に少ないところです。使われているのは魚粉と蛋白加水分解物だけで、原材料の4番目に来ています。正直これでは栄養があるのか心配です。
下部尿路のだけで、ガンや消化不良、アレルギー、砂糖による糖尿病など他の病気への配慮はできていませんでした。
みんなの口コミや評判を検証!悪評はあるの?
実際に「スペシフィック」の口コミでの評判を見てみましょう。購入前の参考になりそうなものを集めました。
スペシフィック 低PHメンテナンスFCD猫用は原材料の一番最初にトウモロコシ蛋白、トウモロコシ、とあり 酸化防止剤のBHT,BHA、没食子酸プロピルが使われています。 うちの猫は食べてから1時間半後に全部吐きました。 粒が大きいのかと思い粒を砕いてみましたが、1時間半後に吐きました。 その後は 食べません。
<口コミ&評判 ユーザー1>
前 1.5Kタイプ頼んで凄く 食べっぷりが良く今回は3Kにしました
<口コミ&評判 ユーザー2>
ロイヤルカナンから変えてみたんですが1才のサビは食べてくれますが、
(ロイヤルカナンほど食い付きは良くありません)9才の茶トラは全く食べてくれませんでした。ニオイだけ嗅いで口くちゃくちゃやってぷいって感じです。ひとりだけでも食べてくれるので無駄にならずにすみましたけど…あと粒がデカイです。1cmはあります。<口コミ&評判 ユーザー3>
我が家の9匹には不評です。スペシフィックのウェットは大好きな子も、これはイマイチ香ばしくないらしいです。それと、粒が大きくて平たいので、噛んで食べる子でないと、後で吐きます。
<口コミ&評判 ユーザー4>
みなさんが書かれている通り粒が大きいです。直径1センチはあるのではないでしょうか。ちゃんと噛み砕けるのだろうかと心配でしたが、与えてみたらよく噛んで食べていてデンタルケアにもなりそうです。ただ味の方は・・・うーん。他のフードと1:9くらいで混ぜるとなんとか食べてくれるかなという感じです(1がスペシフィック)。
<口コミ&評判 ユーザー5>
食いつきにかなり差があるようです。「食いつきが悪い」理由に粒の大きさから食べづらいという声が多くありました。またかわいそうなことに吐いてしまった子もいるようです。
粒が大きめになっているようで、顎の力が弱い、体が小さい猫ちゃんは注意が必要です。
スペシフィックはこんな猫ちゃんにおすすめ!!
スペシフィックをおすすめするなら、尿石症や膀胱炎などの下部尿路に悩んでいる猫ちゃんに最適です。ただし、穀類や添加物によって他の病気になる不安があります。そのためあまり強くおすすめとはいえません
1日の価格(コスパ)を計算!楽天やamazon(アマゾン)が最安値?
キャットフード「スペシフィック」の価格は1.2kg 2181円でした。
1日辺りの食事代は「約70円」となりました。愛猫の体重によって給餌量は変わってくるのであくまで目安として参考にしてください。
1日あたり「70円」はどう思いましたか。安いと思った方は是非もう一度、原材料を見てください。高く感じるはずです。
販売店は楽天やamazon(アマゾン)がおすすめ?最安値はココでした!
キャットフード「スペシフィック」の価格を大手3サイトで比較してみました。
- amazon ⇒ 2181円(1.2kg)
- 楽天市場 ⇒ 2052円(1.2kg)
- ヤフーショッピング ⇒ 2229円(1.2kg)
結果、大手3サイトで最も安く購入できるのは「楽天市場」でした。送料は含んでいません。地域によっては最安値が変わるかもしれませんので注意してください。
まとめ
以上、キャットフード「スペシフィック」の原材料や成分、口コミから安全なキャットフードか徹底調査しました。その結果、残念ながらA~Eの5段階評価中の最低の「E」だと評価しました。
まとめてみると「尿路結石に配慮しているだけで、猫の体全体の健康には配慮されていないキャットフード」だと判明しました。
食べ続けていると他の病気になる可能性があります。愛猫の下部尿路の健康を保ちたいなら他のキャットフードをおすすめします。
⇒ 安全な原材料を使い、尿路結石の対策がされているキャットフードはこちら