こんにちは。キャットフードマイスターの「mika」です。
猫ちゃんが大好きな魚を混ぜることによって、抜群の嗜好性を実現しているキャットフード「ミオ」。
コンビニやスーパーなど、どこでも手軽に購入することができるキャットフード。ただ、実際に手にとって、どのような商品なのか確認した人は少ないと思います。
そこで今回、私が原材料や成分から、本当に購入すべきキャットフードなのか判断したいと思います。購入前の参考になれば幸いです。
日本ペットフードが販売している「ミオ」って?
商品名 | ミオ(まぐろ・しらす・小魚味)ミックス |
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種類 | 総合栄養食/ドライフード |
参考価格(税抜) | 420円(単品購入時/amazon参考価格) |
対応猫種/年齢 | 全猫種用/全成長段階用 |
内容量 | 1.2kg |
生産国 | 日本 |
備考 | 賞味期限1.5年 |
主な特徴は以下の「3つ」です。
- 猫ちゃんの大好きな味
- 下部尿路への配慮
- 歯石の蓄積を軽減
猫が大好きな魚を配合。旨みを凝縮したパウダーも混ぜることによって、毎日食べても飽きることはありません。
美味しさだけではなく、低マグネシウムによる尿路結石への配慮、粒をよく噛むことによる歯石の蓄積を抑えるなど健康にも配慮がされています。
ミオの対応年齢は全成長段階用となっています。猫がなりやすい病気への配慮がされているので、全年齢に渡って安心して与えることできそうです。
原材料と成分を徹底分析!
危険とされる原材料は使われていないのか、実際に確認してみましょう。原材料と成分で、危険だと判断したものは赤色で表示しています。
まずは原材料からチェック!
穀類(トウモロコシ、コーングルテンミール、小麦粉、パン粉)、肉類(チキンミール、牛肉粉、豚肉粉)、油脂類(動物性油脂、植物性油脂、γーリノレン酸)、魚介類(フィッシュパウダー、マグロエキス、カツオエキス、小魚粉末、シラスパウダー)、脱脂大豆、オリゴ糖、ハーブ(タイム、ディル、フェンネル)、野菜類(トマト、ニンジン、ホウレンソウ)、クランベリーパウダー、ミネラル類(カルシウム、リン、カリウム、ナトリウム、クロライド、銅、亜鉛、ヨウ素)、pH調整剤、酵母細胞壁、アミノ酸類(タウリン、トリプトファン、メチオニン)、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、D、E、K、ニコチン酸、パントテン酸、葉酸、コリン)、着色料(二酸化チタン、食用赤色102号、食用赤色106号、食用黄色5号)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物)、グルコサミン、コンドロイチン
次に保証成分をチェック!
たんぱく質27.0%以上、脂質8.5%以上、粗繊維3.0%以下、灰分9.0%以下、水分10.0%以下、カルシウム0.9%以上、リン0.7%以上、リノール酸0.9%以上、マグネシウム 標準値0.11%、350kcal/100g
安全なキャットフードを選ぶ『6つの条件』
分析した原材料と成分をもとに、当サイトで推奨している「キャットフードの正しい選び方6ヶ条」をクリアできているか検証してみましょう。
1.添加物(保存料・調味料・着色料)なしの100%無添加なのか?
使用している添加物に、猫にとって不要な「着色料」が使用されていました。天然由来の成分であれば、まだマシだと言えます。しかし、使われているのが「二酸化チタン、赤色、黄色」と有害な人工添加物でした。
これらを長期に渡って摂取しつづけると、ガンやアレルギーなどの病気を発症させる可能性があります。
2.主原料は肉類or魚類?品質はいかが?
猫にとって一番大切なのは肉や魚です。ですが、残念ながらミオは低品質なミール系と粉系がたくさん使われていました。
これらは、本来なら廃棄されている副産物が含まれています。副産物とは羽や毛、爪など肉以外の部位を混ぜたもので、栄養価はほとんどありません。
ミールや粉がたくさん使われたフードを食べさせると栄養が心配です。愛猫の健康を考えるなら、新鮮な肉や魚が主原料のフードが一番好ましいです。
主原料の栄養価は高い?
猫は完全肉食動物です。そのため、主原料には動物性たんぱく質(肉や魚)が来ることが望ましいです。しかし、原材料を見ると穀類が主原料に使われています。猫にとって穀類は消化ができず、必要ではありません。
必要ではないものが主原料に含まれているので、栄養価には期待ができません。
3.「穀物類」への対応は?
穀類は「トウモロコシ、コーングルテンミール、小麦粉、パン粉」が使われていました。基本的に穀類は猫との相性が悪く、消化ができません。そのようなものが主原料に使われているので、消化不良になるかもしれません。
トウモロコシやコーングルテンミール、小麦粉はアレルギーを引き起こす可能性が高いと言われています。
猫がなりやすい病気(尿路結石・ヘアボール)などの対策は?
ミオは低マグネシウムに設計することによって、尿路結石の形成を抑制しています。ただ保証成分値のマグネシウムを見てみると”0.11%”となっています。
これはAAFCO(米国飼料検査官協会)が定めている基準よりも高くなっています。尿路結石の予防はできるかもしれません。しかし尿路結石に対策した他のフードよりは効果に期待できません。
4.良質な油(脂肪分)を使用しているか?
低品質な「動物性油脂」が使われていました。動物性油脂は植物性の油に比べて、酸化が非常に早くなっています。そのため動物性油脂は加工の段階でほとんど酸化防止されるのですが、強烈な酸化防止剤が使用されている可能性があります。
加工段階で酸化防止に使用した添加物は表記する義務が無いので、安全かどうか品質に信用できません。
5.手作り食と同じ高品質な原材料(ヒューマングレード)の使用は?
公式サイトでヒューマングレードの原材料か確認してみました。残念ながら使用しているという記載はありませんでした。
ヒューマングレードであれば低品質なミールや動物性油脂の品質も、ある程度信用はできました。しかし、使われていないので信用性に欠けます。
6.「製造前の品質チェック」は行っているか?
品質管理ができているか公式サイトを確認してみたところ、公式サイトには記載されていませんでした。しかし、公式が出品しているamazonのページに「徹底した品質チェック体制」と記載されていました。
結果、製造前の品質チェックは行われていると判断します。
【結論】ミオを格付けしてみた結果・・・
それではキャットフード「ミオ」の総合評価を発表しましょう。今までの評価が一目でわかるようにこちらの表をご覧ください↓
【条件】 | 【A~Eの5段階評価】 |
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添加物(無添加) | E |
主原料の品質(栄養価) | E |
穀物対策(病気予防) | E |
油(脂肪分) | E |
ヒューマングレード | E |
製造前チェック(安全性) | B |
その総合評価はずばり・・・
総合評価:E
(A~Eの5段階評価)
キャットフード「ミオ」を総合評価してみた結果「E」だということがわかりました。原材料をまとめてみて、全体的に猫にふさわしくないものが多く使われていました。
下部尿路への配慮はされていましたが、原材料の品質は悪く、猫ちゃんの体全体の健康には配慮がされていませんでした。アレルギーや消化不良を引き起こす恐れがある穀類を主原料に、栄養価の無い肉と魚の使用などが挙げられます。
毎日のご飯としては不安要素が多く、猫ちゃんの健康を考えるなら私は食べさせるのをやめさせます。
みんなの口コミや評判を検証!悪評はあるの?
実際にキャットフード「ミオ」を購入してみて良かったのか、口コミや評判をまとめました。購入前の参考にどうぞ。
ミオは、良く買います。ジッパーが付いてるドライフードで一番使いやすいと思います。
<口コミ&評判 ユーザー1>
安くて粒が小さく食べやすいので購入しました!ねこちゃん達にも好評です~
<口コミ&評判 ユーザー2>
我が家の親子猫4匹用にリピしてます。このシリーズはどれも美味しいらしくて良く食べてくれます。安いし、国産のフードというのもポイント高いです。
<口コミ&評判 ユーザー3>
猫が好みそうな餌のにおいが弱い気がして心配でしたが、結構気に入って食べてくれました。日本の工場で製造されているのも安心感があります。また機会があったら購入したいです。
<口コミ&評判 ユーザー4>
人間の食べるものをあげると好き嫌いするんですが今までドライフードで好き嫌いは全くなかったのですが今回は食いつきが全然悪かったです。仕方なしに食べてる感じ・・・2回ほどは吐いたけどしっかり噛んでなかったみたいです。 次回からはいつもの商品で(^^;
<口コミ&評判 ユーザー5>
国産ということで安心して購入しているという飼い主さんがたくさんいました。国産でも、猫に好ましくない原材料が使われているかもしれません。しっかりと原材料を見て判断しましょう。
粒が他よりも小さく、あまり噛まずに吐いた子がいるようです。そのため噛む回数が少ない子や飲み込み癖がある子は注意しましょう。
ミオはこんな猫ちゃんにおすすめ!!
ミオをおすすめするなら”下部尿路の健康維持”がされているので、尿路結石などに悩んでいる猫ちゃんに良いかもしれません。ただ穀類による消化不良や、添加物によるガンなどの可能性もあるので強くおすすめはしません。
1日の価格(コスパ)を計算!楽天やamazon(アマゾン)が最安値?
キャットフード「ミオ」の価格は「420円」でした。(公式が出品しているamazonの価格を参考にしています)
1日辺りの食事代に計算すると「約13円」になります。価格だけだと、かなり安く助かります。しかし、安全性を考えると正直不安になる価格ですね。
販売店は楽天やamazon(アマゾン)がおすすめ?最安値はココでした!
ミオの価格を通販サイトで比較し、最安値を見つけたいと思います。
- amazon ⇒ 420円
- 楽天 ⇒ 410円
- ヤフーショッピング ⇒ 388円
購入するなら「ヤフーショッピング」が最安値となっています。送料は含んでいないので、別で必要です。
まとめ
以上、キャットフード「ミオ」の原材料や成分を6つの条件にあてはめて、徹底検証してみました。その結果、残念ながらA~Eの5段階評価中の最低の「E」だと評価しました。
まとめてみて「国産で人気は高かったが、猫に相応しくない原材料が多く使用されたキャットフード」だと判断します。
口コミでは”国産”ということだけで安心して購入している飼い主さんがたくさんいました。たとえ国産であっても、ミオのように穀類が多く使われていたり、不要な添加物が使用されている場合もあります。
国産を判断基準にせず、原材料や成分など中身も確認してから購入をしましょう。