こんにちは。キャットフードマイスターの「mika」です。
100人を超える獣医師と栄養学者が共同で開発し、誕生したキャットフード「サイエンスダイエット」。
サイエンスダイエットは年齢や悩みなどに合わせて、たくさんの種類が販売されています。その中から今回『インドアキャット(成猫用)』を原材料と成分から格付けします。
また、口コミでの評判もまとめます。ぜひ参考にしていってください。
日本ヒルズ・コルゲートが販売する「サイエンスダイエット」とは?
商品名 | サイエンスダイエット(インドアキャット) |
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種類 | 総合栄養食/ドライフード |
参考価格(税抜) | 1,454円(単品購入時/amazon参考価格) |
対応猫種/年齢 | 全猫種用/成猫用(1歳~6歳) |
内容量 | 1.8kg |
生産国 | チェコ |
備考 | 特になし |
主な特徴は以下の「3つ」です。
- 猫が大好きな味
- 体型維持
- 毛玉ケア
独自の配合レシピと、粒の形にこだわることによって抜群の食いつきです。室内飼いの猫は他の猫に比べて運動不足になりがちで太りやすいです。そのため肥満にならないように低カロリーや、空腹感を与えないなどの工夫がされています。
毛玉が溜まりやすい室内猫のために食物繊維を配合しています。食物繊維は体内の毛玉を排泄するサポートをしてくれます。
サイエンスダイエットの対応年齢は成猫用となっています。対象年齢は1歳~6歳と幅は少し狭くなっています。
原材料と成分を徹底分析!
獣医さんも推奨しているようですが、安全な原材料と成分が使われているのか確認してみましょう。原材料と成分で、危険だと判断したものは赤色で表示しています。
まずは原材料からチェック!
トリ肉(チキン、ターキー)、トウモロコシ、米、コーングルテン、セルロース、チキンエキス、動物性油脂、植物性油脂、小麦、ミネラル類(カルシウム、ナトリウム、カリウム、クロライド、銅、鉄、マンガン、セレン、亜鉛、イオウ、ヨウ素)、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、C、D3、E、ベータカロテン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン、コリン)、アミノ酸類(タウリン、メチオニン)、カルニチン、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、緑茶抽出物)
次に保証成分をチェック!
たんぱく質29.0%以上脂質6.0%以上10.0%以下粗繊維8.5%以下灰質7.0%以下水分10.0%以下カルシウム0.60%以上リン0.40%以上マグネシウム0.095%以下 タウリン0.10%以上カルニチン300mg/kg以上ビタミンE750IU/kg以上 以上ビタミンC90mg/kg以上、※代謝エネルギー 314kcal/100g
安全なキャットフードを選ぶ『6つの条件』
上記の原材料と成分は、条件をどれだけ満たせているのか見ていきましょう。
1.添加物(保存料・調味料・着色料)なしの100%無添加なのか?
使用している添加物に着色料や香料など危険なものはありませんでした。酸化防止に使っているのも全て天然由来の成分なので安心です。
添加物に有害なものはなかったので、ここは安心していいでしょう。
2.主原料は肉類or魚類?品質はいかが?
「チキン」と「ターキー」が主原料に使われていました。肉食動物の猫にとって大切な動物性タンパク質が、主原料に使用されているのは良いといえます。
また、動物性タンパク質が鶏肉の1種類だけなので、アレルギーを発症しても特定しやすくなっています。
肥満猫のダイエットにもおすすめ?
サイエンスダイエットは名前の通り、理想的な体型を維持するためにカロリーが24%カットされています。実際にカロリーを見てみると「314kcal」と平均よりも少なくなっています。そのため食べ過ぎなければダイエットはできると思います。
3.「穀物類」への対応は?
穀類は「小麦、トウモロコシ、コーングルテンミール、米」が使われていました。主原料まではいきませんが使用している種類、量は多くなっています。
猫は人や犬に比べて腸が短く、時間をかけて消化する穀類を得意としません。今回のように量が多ければ消化不良を起こす可能性があります。
猫がなりやすい病気(尿路結石・ヘアボール)などの対策は?
公式サイトによると、尿路結石と毛玉の対策をしているとのこと。保証成分を見てみると、確かに結石の原因である”マグネシウム”の量は0.095%と抑えられていました。
毛玉対策として食物繊維を配合しているようです。こちらも確認してみると粗繊維は8.5%と対策のために多く含まれていました。
どちらも保証成分を見てみると、しっかりと対策がされていること分かりました。
4.良質な油(脂肪分)を使用しているか?
使用している油は「動物性油脂」と「植物性油脂」でした。植物性油脂は酸化が遅く、危険性はありません。ただ、使用している植物の名前はしっかりと表記してほしいですね。
動物性油脂は酸化が非常に早く、加工段階で酸化してきます。企業は加工段階で酸化による劣化を防ぐため”強めの合成酸化防止剤”を使っているかもしれません。
このときに使用した酸化防止剤は原材料に表記する法的義務はありません。そのため、品質に不安があります。
5.手作り食と同じ高品質な原材料(ヒューマングレード)の使用は?
公式サイトを確認してみたところ、ヒューマングレードの原材料を使用している記載はありませんでした。公式によると「最高品質の原材料を選定している」とのことですが、原材料の内容を考えるとあまり信頼できません。
原材料の品質は悪くはないが、決して高いとも言えない結果となりました。
6.「製造前の品質チェック」は行っているか?
公式サイトを確認してみたところ安全性を向上させるために「原材料の検査と試験を行っている」と記載されていました。なので製造前の品質チェックはできています。
しかし、工場についての記載はありませんでした。残念ですが、工場での品質管理については疑問が残ります。
【結論】サイエンスダイエットを格付けしてみた結果・・・
それではキャットフード「サイエンスダイエット」の総合評価を発表しましょう。今までの評価が一目でわかるようにこちらの表をご覧ください↓
【条件】 | 【A~Eの5段階評価】 |
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添加物(無添加) | C |
主原料の品質(栄養価) | C |
穀物対策(病気予防) | E |
油(脂肪分) | E |
ヒューマングレード | E |
製造前チェック(安全性) | C |
その総合評価はずばり・・・
総合評価:D
(A~Eの5段階評価)
キャットフード「サイエンスダイエット」を総合評価してみた結果「D」だということがわかりました。原材料をまとめてみて、肉類が主原料、猫がなりやすい病気への対策などは素直に評価ができます。
しかし、穀類にアレルギーを引き起こしやすい「トウモロコシ」や「小麦」が使われていたり、穀類の量の多さから、消化不良になる可能性があります。尿石や毛玉の対策はされていますが、他の病気への配慮はできていません。
獣医さんが推奨するほどなので安全性に期待していましたが、残念な結果となりました。
みんなの口コミや評判を検証!悪評はあるの?
実際にキャットフード「サイエンスダイエット」を購入して、食いつきは良かったのか。体調面ではどういう効果が現れたのか見ていきたいと思います。
家の猫達はこのフードが気に入っているようです。小粒で食べやすいらしく、リニューアル後は更によく食べるようになりました。きつい臭いもないし、噛み砕きやすいようです。
<口コミ&評判 ユーザー1>
以前あげていたピュリナワンからサイエンスダイエットに切り替えたところ、
サイエンスダイエットにした途端、嘔吐とにきびという身体的によくない症状が出たため、サイエンスダイエットをあげるのが怖くなりましたし、猫の体に負担をかけるような餌をあげてしまっていたことがすごく辛いです。<口コミ&評判 ユーザー2>
二匹の猫のうち一匹は全く食べたがらない。これしかあげなかったら渋々食べたが吐いてしまった。そのうちお腹が空いても食べなくなった。もう一匹は吐き戻しはしなかったが仕方なく食べている感じ。
<口コミ&評判 ユーザー3>
サイエンスダイエットを食べてた時は、ストルバイト結晶は発生しませんでしたのでずっと続けていました。でもとにかく続けていると食べ飽きるのか食べなくなるので、困ります。他のメーカーを混ぜたりすると、こっちを避けて好きなのだけ食べる有り様です。猫的には食べたくないけど、うんちも良かったし、結晶も出ないので飼主的には食べて欲しいです。
<口コミ&評判 ユーザー4>
いつも2匹の猫が喜んでいます。毛並みが素晴らしいです。
<口コミ&評判 ユーザー5>
「サイエンスダイエット」は、かなり食いつきに差があるようで、満足する飼い主さんもいれば、半分諦めている飼い主さんもいました。
体調面では毛艶や尿石に良い効果が出ているようです。少数ですが、吐いてしまった猫ちゃんもいるようです。
サイエンスダイエットはこんな猫ちゃんにおすすめ!!
尿石と毛艶に良い効果が出ているようなので、尿石の予防をしたい猫ちゃんか、毛艶が悪くなってきた猫ちゃんにおすすめといいます。
しかし、食べて吐いてしまった猫ちゃんもいるので、あまり大きな声でおすすめとはいえません。
1日の価格(コスパ)を計算!楽天やamazon(アマゾン)が最安値?
キャットフード「サイエンスダイエット」の価格は「1454円(1.8kg)」でした。
これを1日辺りのご飯代に換算すると「46円」でした。公式では原材料は最高品質だと言っていますが、この価格では少し信用できませんね。
販売店は楽天やamazon(アマゾン)がおすすめ?最安値はココでした!
キャットフード「サイエンスダイエット」の価格を通販サイトで比較します。少しでも安く買えるように最安値を見つけたいと思います。
- amazon ⇒ 1454円
- 楽天 ⇒ 1710円
- ヤフーショッピング ⇒ 1672円
最安値は「amazon」の1454円でした。なので「サイエンスダイエット」を購入する場合はamazonをおすすめします。
まとめ
以上、キャットフード「サイエンスダイエット」の原材料や成分をまとめてみると、穀類への対応ができていないことが分かりました。その結果、残念ながらA~Eの5段階評価中「D」だと評価しました。
猫がなりやすい病気への対策はされていますが、原材料に不安要素が多くあります。実際に吐いた子もいるようで、私はおすすめしません。
キャットフード全体で考えると安全性は下のほうになります。しかし、”市販”されているキャットフードの中では安全です。”市販”で安全なキャットフードを探している方は購入してみてもいいと思いますよ。