獣医師も安心して推奨することができるキャットフード「ドクターズケア」。
獣医師が推奨しているので安全なようにも思えますが、実際に使用している原材料と成分はどうなっているのでしょうか?原材料や成分を徹底調査し、格付けをします。また、後半には口コミでの評判もまとめます。
エランコジャパンが販売する「ドクターズケア」って?
商品名 | ドクターズケア(ストルバイトケア・スターター) |
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種類 | 療法食/ドライフード |
参考価格(税抜) | 3,200円(単品購入時/amazon参考価格) |
対応猫種/年齢 | 全猫種用/成猫用 |
内容量 | 1.5kg |
生産国 | 日本 |
備考 | 特になし |
主な特徴は以下の「3つ」です。
- 栄養学から尿をサポート
- ストルバイト尿石に配慮
- 特殊コーティング
栄養学の観点からサポートすることによって弱酸性の尿が生成されます。また適切な尿量が確保されるようになります。
マグネシウムとリンを調整することによって、マグネシウムが原因で形成されるストルバイト尿石に配慮をしています。
独自のコーティングが施されています。それによって旨みを閉じ込めバツグンの嗜好性を実現します。
ドクターズケアの対応年齢は成猫用です。ストルバイト尿石は成猫期に最もできやすい尿路結石の1つです。そのため配慮されているのは助かります。
原材料と成分を徹底分析!
獣医さんが推奨しているドクターズケアの「原材料と成分」を確認してみましょう。原材料と成分で、危険だと判断したものは赤色で表示しています。
まずは原材料からチェック!
コーングルテンミール、トウモロコシ、ミートミール、動物性油脂、全卵粉末、フィッシュエキス、フィッシュオイルパウダー、フィッシュミール、フラクトオリゴ糖、おから、小麦粉、セルロース、アミノ酸類(メチオニン、タウリン)、ビタミン類(ビタミンA、ビタミンE、ビタミンK3、ビタミンB1、ビタミンB2、パントテン酸カルシウム、ナイアシン、ビタミンB6、葉酸、ビオチン、ビタミンB12、塩化コリン、イノシトール)、ミネラル類(リン酸、塩化カルシウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、鉄アミノ酸複合体、硫酸鉄、亜鉛アミノ酸複合体、炭酸亜鉛、マンガンアミノ酸複合体、炭酸マンガン、銅アミノ酸複合体、硫酸銅、ヨウ素酸カルシウム、硫酸コバルト)、酸化防止剤(ローズマリー抽出物、ミックストコフェロール)
次に保証成分をチェック!
たんぱく質35.0%以上、脂質20.0%以上、粗繊維2.5%以下、粗灰分9.5%以下、水分10.0%以下、カルシウム0.5%以上、リン0.4%以上、ナトリウム0.5%以上、マグネシウム0.08%以下、タウリン0.1%以上、428kcal/100g
安全なキャットフードを選ぶ『6つの条件』
上記の原材料は安全なキャットフードとして「6つの条件」をどれだけ満たせているのか見ていきましょう。
1.添加物(保存料・調味料・着色料)なしの100%無添加なのか?
危険な合成保存料や合成着色料は一切使用されておらず、安全性は非常に高いといえます。酸化防止に使っているのは「ローズマリー抽出物、ミックストコフェロール」と自然由来の成分なので安心です。添加物の心配はしなくて良さそうです。
2.主原料は肉類or魚類?品質はいかが?
残念ながら低品質な「ミートミール」と「フィッシュミール」が使われていました。これらは、何の動物、魚を使用しているか分からず、信用できません。
また、ミールとは病気や事故で死んだなど、本来廃棄されるべき動物のお肉が混ぜられている可能性があります。そのため品質も信用に欠けます。
猫は完全な肉食動物なので良質なお肉、お魚の使用は絶対条件ともいえます。
肥満猫のダイエットにもおすすめ?
ドクターズケアはダイエットはおろか、太る要素がありました。それは以下の3つになります。
- 穀類が主原料
- 脂質が多く含まれている
- カロリーが428と高カロリー
穀類には肥満の原因である炭水化物が含まれています。その穀類が主原料に使われているので炭水化物は多く、太る可能性が高くなっています。
猫は肉食動物なので脂質の分解と吸収は得意です。しかし、運動をあまりしない子であれば脂質が多いので吸収が間に合わず、太るかもしれません。
カロリーは、体内で消費するよりも多い量を摂り続けると脂肪として蓄積されてしまいます。
上記の理由から、ダイエットするどころか太る可能性があります。
3.「穀物類」への対応は?
使用している穀類は「コーングルテンミール、トウモロコシ、おから、小麦粉」でした。猫は肉食動物なので胃腸が短く、消化に時間がかかる穀類は苦手です。
穀類の種類と量が非常に多く使われているので猫は消化できず、消化不良によって下痢や嘔吐する可能性があります。
また、トウモロコシと小麦粉はアレルギーが発症しやすいので注意が必要です。
猫がなりやすい病気(尿路結石・ヘアボール)などの対策は?
ドクターズケアは尿路結石の療法食です。そのため、尿路結石の一つであるストルバイト尿石の対策が施されています。
ストルバイト尿石は成猫に多く見られ、悪化してくると命にも関わるので対策がされているのは安心です。
4.良質な油(脂肪分)を使用しているか?
使用している油は「動物性油脂」だけでした。動物性油脂はミートミールと同様に使用している動物が不明で品質や鮮度に不安が残ります。
これは使い古した油を再利用しているなどの話もあるので、必ず避けたい原材料の一つだといえます。
5.手作り食と同じ高品質な原材料(ヒューマングレード)の使用は?
使用している原材料はヒューマングレードか調べてみたところ、記載はありませんでした。ここまでの原材料を見るかぎり、品質は高いとはいえません。むしろミートミールや動物性油脂など低品質な原材料が使われているので低いと思われます。
6.「製造前の品質チェック」は行っているか?
製造前の品質チェックが行われているか調べてみました。残念ながら品質チェックについての記載がありませんでした。また、工場についても記載がありませんでした。工場での品質管理にも不安が残ります。
【結論】ドクターズケアを格付けしてみた結果・・・
それではキャットフード「ドクターズケア」の総合評価を発表しましょう。今までの評価が一目でわかるようにこちらの表をご覧ください↓
【条件】 | 【A~Eの5段階評価】 |
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添加物(無添加) | C |
主原料の品質(栄養価) | E |
穀物対策(病気予防) | E |
油(脂肪分) | E |
ヒューマングレード | E |
製造前チェック(安全性) | E |
その総合評価はずばり・・・
総合評価:D
(A~Eの5段階評価)
キャットフード「ドクターズケア」を総合評価してみた結果「D」だということがわかりました。原材料をまとめてみて、正直「E」にするか迷いました。品質は微妙ですが下部尿路への配慮がされているので「D」と判断しました。
下部尿路を除くと正直、市販の安価なキャットフードと対して内容が変わりませんでした。尿路結石への配慮はされていますが、穀類を主原料としているので消化不良やアレルギーなど別の病気になる可能性があります。
また、太る要素があるので肥満にも注意しなければいけません。普段からよく運動や散歩に行っている猫ちゃんなら大丈夫かもしれません。しかし、室内飼いの猫など運動不足気味は気をつけましょう。
みんなの口コミや評判を検証!悪評はあるの?
実際にキャットフード「ドクターズケア」を購入してみた方の口コミをまとめました。参考にしてください。
ストルバイトがかなり増えていてショックでした。うちのこには合わなかったみたいです。食い付きもよかったのですが、ストルバイトが減らないと意味がないので、即やめて獣医さん推薦のロイカナにします。
<口コミ&評判 ユーザー1>
うちの猫には気に入らなかったようで、食べてくれませんでした。ストラバイト結晶が見つかって療法食を食べさせるのにとても困っています。
<口コミ&評判 ユーザー2>
この商品が一番のお気に入りらしく、袋を見せるとダッシュで寄って来ます。
粒が小さいのが難点ですが、食いつきが良いのでリピートしました。<口コミ&評判 ユーザー3>
粒が小さいので噛まないのが難点ですが、食いつきも良く残さず食べてくれます。
<口コミ&評判 ユーザー4>
2袋目は若干の飽きが来ている感じです。そんな予感はしましたが…。1袋目は、あっという間に食べてくれたのに…。ちなみに、カロリーは428kcal/100gとかなり高目です。
<口コミ&評判 ユーザー5>
独自のコーティングによって嗜好性を高めているだけあって、食いつきは高評価でした。ただ、粒が小さいようで噛まない子もいるようです。噛む回数が少ない子は喉に詰まる可能性があるので注意しましょう。
今回、口コミで一番気になったのが尿石への配慮がされているということでしたが、逆に悪化した子がいました。あまり効果には期待しないほうが良いかもしれませんね。
ドクターズケアはこんな猫ちゃんにおすすめ!!
ドクターズケアは尿路結石への対策をされているので尿路結石に悩む猫ちゃんにおすすめします。ただ、逆に悪化した猫ちゃんがいるので、あまり強くおすすめすることはできません。
1日の価格(コスパ)を計算!楽天やamazon(アマゾン)が最安値?
キャットフード「ドクターズケア」の価格は「3200円(1.5kg)」でした。
これを1日あたりのエサ代に計算すると「103円」でした。使用している原材料の内容を考えると、この価格を払うのは難しいですね。
販売店は楽天やamazon(アマゾン)がおすすめ?最安値はココでした!
キャットフード「ドクターズケア」の価格を下記3サイトで比較していきたいと思います。
- amazon ⇒ 2907円
- 楽天市場 ⇒ 2790円
- ヤフーショッピング ⇒ 2410円
最安値は「ヤフーショッピング」でした。amazonとは500円近くも変わってきます。毎日与えるフードと考えると、金額の少しの差も大きく変わります。そのため使い慣れていなくても、安いところで購入するのがおすすめですよ。
まとめ
以上「ドクターズケア」の原材料や成分を徹底調査してみました。その結果、残念ながらA~Eの5段階評価中の「D」だと評価しました。
下部尿路のケアがされていなければ、ほとんど”E”判定と変わらない内容でした。療法食のなかでは食いつきは良いほうです。しかし、療法食としての効果はあまり期待できません。
尿路結石の予防が目的なら、予防された他のキャットフードを私はおすすめします。