こんにちは。キャットフードマイスターの「mika」です。
カナダで生まれた最高級ナチュラルペットフード「ホリスティックブレンド」。
このフードは獣医師が認めた配合をしているので栄養価に優れています。獣医師が認めているとのことで原材料の安全性にも期待できますが、実際の中身はどうなっているのでしょうか。
原材料や成分を徹底調査し、愛猫に安心して与えることのできるフードなのか判断をしたいと思います。また、実際に購入した方の口コミも紹介していきます。
Holistic Blend「ホリスティックブレンド」って?
商品名 | ホリスティックブレンド(サーモン&チキン) |
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種類 | 総合栄養食/ドライフード |
参考価格(税抜) | 3,456円(単品購入時/通販サイト参考価格) |
対応猫種/年齢 | 全猫種用/全年齢対応 |
内容量 | 1.36kg |
生産国 | カナダ |
備考 | 特になし |
主な特徴は以下の「2つ」です。
- バランスの取れたオメガ3&6脂肪酸
- 栄養価が高い
バランスの取れたオメガ3&6脂肪酸
2対5のバランスの取れたオメガ3&6脂肪酸を配合することによって皮膚、被毛の健康を維持します。
オメガ3&6脂肪酸はバランスよく摂ることが大事で、理想は1対5といわれていますが、2対5でも効果に期待できます。
栄養価が高い
放し飼いでストレスなく育った鶏肉とサーモンを、吸収力をよくしたミネラル、果物、全粒など栄養価の高い原材料と合わせて作られました。
栄養価が高くなっているので1日の食事量を減らすことができます。1日の食事量を減らせると家計への負担も減るので飼い主としても助かります。
ホリスティックブレンドの対応年齢は全年齢対応となっています。栄養価が高くなっているので最も栄養を必要としている成長期、成猫期におすすめだといえます。
原材料と成分を徹底分析!
安全なキャットフードを選ぶ上で欠かせない「原材料と成分」を確認してみましょう。原材料と成分で、危険だと判断したものは赤色で表示しています。
まずは原材料からチェック!
チキンミール、全粒玄米、全粒大麦、鶏脂(ビタミンEの素になるトコフェロール類添加)、鶏肉、自然由来の鶏肉香味料、全粒アワ、天然鮭ミール、フラックスミール、乾燥全卵、培養イースト、アルファルファ、クランベリー、リンゴ、シナモン・パウダー、ローズマリーエキス、タウリン、ユッカ根エキス
ビタミン類:塩化コリン、ビタミンEサプリメント、L-アスコルビル(ビタミンCの素)、ナイアシン、イノシトール、ビタミンAサプリメント、チアミン硝酸塩、リボフラビン、ベータカロチン、ビタミンD3サプリメント、葉酸、d-パントテン酸カルシウム、塩化ピリドキシン、ビオチン、ビタミンB12サプリメント
ミネラル類:亜鉛タンパク化合物、硫酸第一鉄、酸化亜鉛、鉄タンパク化合物、硫酸銅、銅タンパク化合物、マンガンタンパク化合物、酸化マンガン、ヨウ素酸カルシウム、亜セレン酸ナトリウム
次に保証成分をチェック!
粗タンパク質 32%以上、粗脂肪 18%以上、水分 10%以下、粗繊維 3%以下、粗灰分 6.5%以下、マグネシウム 0.09%以上、オメガ6脂肪酸 4.5%以上、オメガ3脂肪酸 0.61%以上
371kcal / 100g
安全なキャットフードを選ぶ『6つの条件』
分析した原材料と成分をもとに、当サイトで推奨している「キャットフードの正しい選び方6ヶ条」をクリアできているか検証してみましょう。
1.添加物(保存料・調味料・着色料)なしの100%無添加なのか?
猫の身体に悪い合成保存料や着色料などは一切使われていませんでした。酸化防止剤に使用しているのは自然由来のトコフェロールなので安全です。ただ、その後に「類」と省略されているので具体的に記載がほしいところです。
香味料が使われていますが、自然由来の鶏肉香味料なので安全です。鶏肉は食いつきを高める効果があり、猫は嗅覚で食事を楽しむのでかなり食いつきには期待ができます。
2.主原料は肉類or魚類?品質はいかが?
主原料のチキンミールは本来、羽やトサカなどの栄養のない副産物が混ぜられた粉状のお肉です。しかし、公式サイトで副産物は不使用と記載されているので栄養のあるお肉だけを粉状にして使用していると思います。
そのため品質に問題ありませんが、粉状に加工されたお肉よりも、できれれば新鮮な鶏肉を使用してほしかったところです。
主原料の栄養価は高い?肥満猫のダイエットにもおすすめ?
主原料にチキンミールと肉類が使われていました。そのため、肉食動物の猫が必要とする栄養素、動物性タンパク質は摂ることできると思います。保証成分を見ても粗タンパク質は32%と高くなっているので、栄養価は高いといえます。
次にダイエットはできそうか保証成分のカロリーを見てみたところ「371カロリー」と少しだけ高くなっていました。少し高めですが、ある程度の運動をすれば痩せることは十分できると思います。
3.「穀物類」への対応は?
穀類は「全粒玄米、全粒大麦、全粒アワ」が使われていました。アレルギーの発症の可能性が低い穀類を使っていることは評価できます。
また、”全粒”とは穀類を精白(白くしたり、皮をとったり)する前の状態のことで、食物繊維やビタミンB群、ミネラル類といった栄養素が豊富になっています。
しかし栄養価はありますが、食物繊維も豊富になっているので消化不良になる可能性があります。猫の胃腸は食物繊維を消化できるように作られていないのでお腹を壊すかもしれません。そのため、お腹が弱い猫は注意が必要です。
猫がなりやすい病気(尿路結石・ヘアボール)などの対策は?
ホリスティックブレンドはバランスの取れた尿のph値にすることによって尿路結石に配慮しています。しかし、保証成分値には尿のph値をどのように調整されているのか書かれておらず、本当にバランスが取れているのか疑問です。
特定の病気ではありませんが、食事かサプリからしか摂ることのできないタウリンを配合することによって心臓や目の健康維持などもされています。
4.良質な油(脂肪分)を使用しているか?
使用している油は「鶏脂」は猫が大好きな味なので食いつきをよくしてくれます。そのため、食欲低下や食欲不振などの猫でも食べてくれるかもしれません。
動物性油脂とあいまいな表記ではなく、しっかりと種類が書かれているので良質な油だといえます。
動物性の油は植物性の油に比べて酸化による劣化が早く、加工段階で酸化防止剤が使われるのですが、そのときに使った酸化防止剤の名前がミックストコフェロールと具体的に記載されているので安心です。
ちなみに加工段階で使われる酸化防止剤の名前は表記する義務がないので、このフードのように表記されているのは品質に信用することができます。
5.手作り食と同じ高品質な原材料(ヒューマングレード)の使用は?
人間が健康を保つのに重要なことは食事といわれているように、ホリスティックブレンドはペットも同じように健康を保つには食事が重要だと考えています。そのため、人間が食べれる基準(ヒューマングレード)の高品質な原材料が使っています。
6.「製造前の品質チェック」は行っているか?
公式サイトを確認してみましたが、製造前の品質チェックを行っているとの説明はありませんでした。ヒューマングレードの原材料を扱っているので、品質チェックは行っているかもしれませんが、しっかりと記載しておいてほしかったところです。
【結論】ホリスティックブレンドを格付けしてみた結果・・・
それではキャットフード「ホリスティックブレンド」の総合評価を発表しましょう。今までの評価が一目でわかるようにこちらの表をご覧ください↓
【条件】 | 【A~Eの5段階評価】 |
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添加物(無添加) | B |
主原料の品質(栄養価) | B |
穀物対策(病気予防) | C |
油(脂肪分) | A |
ヒューマングレード | A |
製造前チェック(安全性) | D |
その総合評価はずばり・・・
総合評価:B
(A~Eの5段階評価)
キャットフード「ホリスティックブレンド」を総合評価してみた結果「B」だとわかりました。原材料をまとめてみると品質は高くなってましたが、穀類に不安が残る結果となりました。
使用している穀類は玄米、大麦、アワとアレルギーになる危険性はありませんが、消化が難しくお腹が弱い猫だと消化不良になる可能性があるので注意が必要です。穀類を食べても平気な猫には良いキャットフードだといえます。
猫の健康を考えて、クランベリーやタウリン配合による膀胱炎への予防や心臓や目の健康など様々な気遣いがされているだけに、穀類が非常にもったいないように感じます。
みんなの口コミや評判を検証!悪評はあるの?
実際にキャットフード「ホリスティックブレンド」を購入した方の口コミを5つまとめましたので、ぜひ参考にしていってください。
食いつきがいいので、リピしてますが、これにしてからお腹は緩めになり、臭いがきつくなりました。食べてくれることが一番だと思い、変えれずにいるのですが、もうちょっとなんとかならないかなぁと思ってます。
<口コミ&評判 ユーザー1>
便、毛づやも良く、喜んで食べてくれているので、リピートしてます。ちょっと粒が大きくなった気がしますが、みんな変わらずよく食べてくれるので安心してます。
<口コミ&評判 ユーザー2>
軟便気味だった猫ちゃんのために、これまでいろんなフードを試してみましたが、これがベストでした。少々お高いですが、かわいい猫ちゃんの為に、これからも与えていきたいと思います。
<口コミ&評判 ユーザー3>
5か月の女の子です。いいフードだとは思いますが、残念ながらうちの子は食いつきがあまり良くなく、こちらをメインにあげると軟便になってしまいます。今は、アカナやオリジンに少しだけ混ぜてあげていますが、なかなか消費できず、酸化等心配です…。グレインフリーの方も試してみたいのですが、一袋の量が多いので躊躇してしまいます。340gぐらいの小袋があればいいのですが…。
<口コミ&評判 ユーザー4>
粒の大きさもちょうどいいし、よく食べるし、うんこの状態もいい。欠かせないフードです。
<口コミ&評判 ユーザー5>
食いつきは、食べなかった猫もいますがほとんどの猫がよく食べていました。粒の大きさについて「ちょうどいい」と「大きくなった気がする」と分かれているので、口の小さい猫を飼っている方は確認したほうがいいと思います。
健康面では相性が良ければ「便の調子が良くなった」や「毛艶が良くなった」と良い効果が表れていました。しかし、相性が悪ければ穀類のせいからか消化不良を起こして軟便になった猫もいました。
ホリスティックブレンドはこんな猫ちゃんにおすすめ!!
ホリスティックブレンドは下痢や軟便など便で悩んでいる猫におすすめをします。ただ、お腹が弱い猫だと余計に下痢や軟便になるかしれないのでおすすめできません。
1日の価格(コスパ)を計算!楽天やamazon(アマゾン)が最安値?
キャットフード「ホリスティックブレンド」の価格は「3456円」となっています。
これを1日辺りで計算すると「111円」でした。原材料の品質がヒューマングレードと高くなっていますが、肉類に比べて安価な穀類がたくさん使われていることを考えると、この価格は少し高く思えます。
販売店は楽天やamazon(アマゾン)がおすすめ?最安値はココでした!
キャットフード「ホリスティックブレンド」の価格を比較しようとしたところ、現在生産ラインがストップしているようで次回の入荷の目処が立っていないようです。再開され次第、比較して追記したいと思います。
まとめ
以上、キャットフード「ホリスティックブレンド」の原材料や成分を調査してみると、クランベリーやタウリンなど健康に良い素材が使われていましたが、残念なことに猫と相性の悪い穀類も使われていました。
その結果、A~Eの5段階評価中の「B」だと評価しました。
現在生産ラインがストップされているので購入できませんが、販売が再開されたとき気になる方は一度試してみてもいいと思います。