こんにちは。キャットフードマイスターの「mika」です。
どのようなキャットフードにも少なからず保存料は含まれています。保存料と聞くと「危険な成分」だと思っている方もいますが、人工的に作られた保存料から、天然成分から作られる安全な保存料など種類は様々です。
そんな保存料が「キャットフードに入れ放題!!」なんていう噂が出回っています。それは本当なのでしょうか・・・。
もし本当なら放っておくわけにはいきませんよね。だって、私たちの大事な愛猫の健康がかかっていることですから。
本当に保存料は入れ放題!?
キャットフードには様々な保存料が含まれていると言いましたが、勘違いしてはいけないのが、保存料はどのようなキャットフードにも必ず含まれているものです。
もし保存料を入れないと、
「開封後1日で全てを食べ切ってください!」
このような賞味期限が異常に短いキャットフードが出来上がっちゃいます。そんな商品を販売しても売れませんし、飼い主からしても毎回購入するのは大変ですよね^_^;
だからキャットフードに保存料は必ず含まれています。
ただし!!!
そこで問題になってくるのが保存料の「質と量」です。
1.保存料の質について
保存料には先ほどもいましたが「人工的なもの」と「天然型のもの」があります。
基本的に、一般で販売されているキャットフードには人工的な保存料が含まれています。それよりも安全性が高い無添加キャットフードになってくると天然型の保存料が使われています。
もちろん、天然型の保存料は自然からとれる成分などで猫ちゃんの体に害がありません。
しかし、人工的な保存料に関してはこの自然界に存在するものではありません。私たち人間が作り出したものです。そのような保存料を食べ続けていると猫ちゃんの体には悪影響を及ぼします。
ただ、人工的な保存料の方がコストを抑えられるので、市販の安価なキャットフード(国産含む)には多く使用されています。
2.添加物の量について
「キャットフードには保存料が入れ放題!!」
このような噂が出回っていますが、日本にもペットフードを規制する法律があります。
「ペットフード安全法」がその法律になるのですが、もともとはアメリカの法律を参考にして2009年に作られました。
「なんだ、法律があるんなら安心でしょ!」
実は、そんな甘くはないんです・・・
このペットフード安全法が何て呼ばれているか知っていますか?
それは「ザル法」です。
つまり、悪いことをやっていてもスルスルとすり抜けることができる「ザルのような法律」だという意味です。
どういうことかというと、ペットフード安全法はキャットフードメーカーが混ぜた保存料については規制することができます。キャットフードの袋を見ればわかりますが、しっかりラベルにどのような保存量を混ぜたかなどを表示しないといけません。
しかし、キャットフードメーカーに原材料を提供しているのは別会社です。
キャットフードを生産するにも様々な業者が共同して生産しているんです。それを最終的に加工して販売するのがキャットフードメーカーです。
そして、国がペットフード安全法で規制しているのはこのキャットフードメーカーだけなんです。つまり、原材料の時点で保存料を混ぜていればラベルに表示しなくて大丈夫なんです。
だから、原材料にいくら保存料を混ぜていようが捕まることはありません。だって規制がなく、入れ放題なんですから・・・
キャットフードメーカーの「モラル」の問題
このような問題はキャットフードメーカー自体も把握していないことが多いのです。
実際に原材料を提供していた末端の業者が、粗悪な原材料や添加物を使っていて問題になったことがあります。
正直、いくらでも隠そうと思えばできるんです。だから、最終的にはキャットフードメーカーのモラルの問題になります。
ただ、キャットフードメーカーの中でも、加工から生産、そして原材料等の調達までも、全てにこだわり抜いた会社もあります。それらを自社が管理することによって安全性も高まります。
要するに、末端の業者がいなければ自社で全てを管理することが可能ですからね。そんな猫ちゃんの体のことをしっかり考えたキャットフードも存在します。
飼い主のキャットフード選びが猫ちゃんの一生を左右する
やはり、飼い主がしっかりキャットフードを見極めてあげることが重要です。
先程、キャットフード業者のモラルの問題といいましたが、しっかりラベル表示で原材料や添加物の確認をすればほとんどの場合、粗悪なキャットフードを避けることができます。
そのような大量に添加物が含まれるキャットフードは、保存期間が長かったり、粗悪な原材料が表示されていたりと、何かしらの問題点があります。
いくら添加物が入れ放題だからといって、信頼性の高いキャットフードメーカーを見極め、そして私たち飼い主がしっかり中身を確認してあげることで、愛猫に起こりうる不幸な事態を防ぐことができます。
愛猫の一生は、飼い主のあなたにかかっていると言っても過言ではありませんよ。